若い頃に勤めていた出版社で、ある女性会計士の働きぶりを目にしたことがきっかけとなり、公認会計士の道を目指すことになりました。とても素敵な方で、自分もこんなふうに仕事で輝きたいなという憧れを原動力に、資格取得への険しい道を登りはじめました。勉強に集中するため、出版社を退職し専門学校に通い、なんとか試験に合格できました。私が2次試験に合格した2001年当時、女性の合格者は1割未満という状況で、ほとんど周りにいませんでした。
合格後はそのまま大手監査法人に入り、法定監査(金商法・会社法)の主査を務めるまでキャリアを伸ばしました。結婚後、非常勤で働く事情ができて当時勤めていた監査法人を辞め、2011年に東陽監査法人に転職しました。以来7年間、主査を務めてきましたが、パートナーから常勤でやらないかと提案され、2019年に常勤になり、その後マネージャーになったという経緯です。
マネージャーになって、責任も仕事の範囲もグンと広がりましたが、自分で仕事コントロールできる立場になったことで、以前より働きやすくなったと思っています。