他法人と迷った若手の本音トーク
就職先選びは、会計士として成長するための環境や働きやすさ、職場の人間関係などを決める重要なものです。今回は、他の法人と悩んだ末に東陽監査法人を選んだ若手職員3名をインタビュー。東陽に決めた理由から、実際に働いてみて感じることまでざっくばらんに話してもらいました。
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竹内 想太Sota Takeuchi
監査第1部 ジュニアスタッフ2024年入所重工業メーカーにて営業職を務める傍ら、公認会計士試験の勉強を開始。合格後、8年弱勤めた前職を退職し、東陽監査法人に入所。
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杉本 千紘Chihiro Sugimoto
監査第1部 ジュニアスタッフ2025年入所高校時代、部活動の会計係になったことをきっかけに簿記の勉強を始め、会計士の仕事に興味を持つ。大学4年次に公認会計士試験に合格し、学生非常勤として東陽監査法人へ入所。卒業後、常勤へ切り替え。
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十河 菜月Natsuki Sogo
監査第2部 ジュニアスタッフ2025年入所大学時代、学内の公認会計士試験奨学生選抜試験に合格したことをきっかけに会計士の道へ。大学4年次に公認会計士試験に合格し、学生非常勤として東陽監査法人へ入所。卒業後、常勤へ切り替え。
新人教育が手厚い、クライアントと距離が近い。
それぞれが東陽を選んだ理由
他の法人と迷ったポイントや、
最終的に東陽に決めた理由を教えてください。

期待したポイントは、入社後どうだった?

期待していた点は、実際に入社してみてどうでしたか?
- 杉本
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教育の手厚さは、やはり期待していたとおりですね。目をかけてもらえるぶん、「早く戦力にならなくては」という程良いプレッシャーが生まれ、成長意欲にもつながっていると感じます。
- 十河
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現場に入ってすぐの数か月は、先輩たちにも時間のゆとりが多少あるので、気になったことを聞きやすいですね。作った調書を丁寧に見てくれて、途中経過の確認などもお願いしやすいです。気軽に質問しやすい環境は、成長のためには非常に大切だと思いますし、気軽なコミュニケーションの中で自然とチームワークも育まれている実感があります。
- 竹内
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直接的な「教育」とは少し違いますが、比較的時間のゆとりをもって予定が組まれることも、入所後に感じた良い面の一つです。すると、空いた時間で業務に関連する監査基準や法律を読み込んで自主的に勉強できる。
そうしたゆとりがないと、自分の作業が何のためにあるのか、監査の全体像をつかむことができないまま目の前のタスクをひたすらこなすだけになってしまい、やりがいも感じにくいですし、成長にもつながらないのではないかなと思います。
竹内さんが入所の決め手とした
「クライアントとの距離感」についてはどうですか?
- 竹内
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これについても、ギャップはありませんでしたね。在宅ワークが進んでいる監査法人もあると思いますが、それだとどうしてもクライアントのやりとりもオンラインに頼ることになってしまいます。東陽でも在宅ワークは可能ですが、やはり「現場主義」が根強い。気になったことをすぐにクライアントに直接確認できる環境は、自分には合っていると感じます。
- 杉本
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私たち1年目はまだ入所して数か月ですが、先輩たちがクライアントと会話しているところを隣で聞ける機会の多さはすでに感じています。実際に議論に参加することはなくても、話を聞くだけで学べることはたくさんあるなと。
竹内さんは、大手監査法人と迷ったポイントとして、
大手の監査品質の高さを挙げていました。
入所後品質についてはどのように感じていますか?
- 竹内
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入所前は正直なところ、大手が掲げる「トップクラスの監査品質」という言葉に漠然と憧れを抱いていただけだったなと思います。実際に働きはじめてみると、法人の規模の大きさと品質の高さは必ずしも比例しないと感じます。
「大元となる監査基準に都度立ち返りながら、とるべき手続きを決定する」という考え方はしっかりと東陽に根付いていますし、先ほどお話しした「クライアントと密にコミュニケーションできる関係性」も、監査の質の向上につながっているはずです。

年齢も社会人経験も異なる同期や先輩。実際の雰囲気は?

東陽で働く人について、どんな印象を持っていますか?
- 杉本
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自立した人が多い印象がありますね。もちろん、業務はチームで助け合いながら進めるのですが、それぞれしっかりと自立したうえでの協力というか。
- 竹内
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社会人経験者が多いこともあってか、全体的に落ち着いた雰囲気ですよね。
- 十河
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多様な立場の人の意見を聞こうとしてくれる人が多いなと感じます。先日、チームリーダーである主査や先輩たちの議論の場に同席させてもらったことがあり、入所したばかりの私のこともチームの一員と認識してくれているんだなと。
- 杉本
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本当に先輩に恵まれていますよね。私は竹内さんとも同じ現場で仕事をすることがあるのですが、質問に対していつも的確に答えてくれ、とても頼りにさせてもらっています。東陽には竹内さんのように、近い年次でも社会人経験が豊富な先輩が多く、加えてそれぞれのバックグラウンドも多様なので、学べるところが多いです。
- 竹内
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ありがたい言葉ですね。年次は1年違いでも年齢は10歳近く離れているので、どのような伝え方が最適なのかを試行錯誤している最中です(笑)。
私自身は社会人経験を経て入所したこともあり、先輩たちもわりと初期から「まずやらせてみる」という指導法をとってくれていたように思います。自分にとってはそのほうが学びやすかったですが、どんなやり方が合うかは人それぞれですからね。
年齢がバラバラの同期というのは、大学を卒業したての杉本さん、十河さんから見てどんな雰囲気ですか?
- 杉本
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ざっくばらんな雰囲気ではありますね。「タメ口でいいよ」と言ってくれるかなり歳上の同期もいるものの、それはなかなか難しいですが(笑)。一緒にお昼を食べたり、飲みに行ったりと、交流もさかんです。
- 十河
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同期ではありますが、やっぱり社会人経験が豊富なので、一緒に研修を受けているときなども刺激を受けますね。「言葉一つひとつからこんなにも多くのものを受け取れるのか」と。同年代同士の連帯感とは種類が違うかもしれませんが、間違いなく切磋琢磨しながら学び合える環境だと思います。
「より良い社会を作るための企業活動に、
会計士として貢献したい」
これから挑戦したい仕事や、目指す会計士像について教えてください。
- 竹内
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私は、クライアントの課題を一緒に解決していける会計士になりたいです。やはりプロとしてお金をいただく以上はただ監査報告書を作って終わりではなく、クライアントの会計的な悩みや「会社をこうしたい」という希望をより深く理解し、ステークホルダーや社会に対しても三方良しとなるような最適解をクライアントとともに見つけていきたい。前職で営業をしていたときから、目の前の人の力になってあげられることこそ、自分にとってのやりがいなんですよね。
- 杉本
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クライアントに寄り添いたい、という思いは私も強く持っています。監査は会計処理を通じて「あるべき会社の姿」を目指すような側面もありますが、実際には100%完璧にすることは難しい。クライアントの思いや事情を汲み取りながら、より良い落としどころを探れる会計士になりたいです。
また、就職活動をしていた頃から興味を持っていたことの一つに、IPO監査があります。私は学生時代、受験塾の講師をしていて、誰かの夢を近くでサポートすることにやりがいを感じる自分に気づいたんです。だから、上場支援もきっと性に合うのではないかな、と。
そのためには、深く専門的な知識もさることながら、幅広い経験も必ず役立つはず。さまざまな業種のクライアントの監査に関われたり、早いうちから監査の全体像をつかめたりする東陽の環境で、目標に向かって成長していければうれしいです。
- 十河
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私は、社会のあり方とともに監査に求められるものも変化すると感じていて。今は、各企業のサステナビリティ情報の正確さを検証するサステナビリティ保証に関心があります。
近年は持続可能な社会のあり方に対する人々の興味・関心が高まり、企業による取り組みも進んでいます。監査は会社が会社として成り立つことを支える仕事でもあるので、サステナブルな社会を作るための企業活動にも、間接的に関わることができると思うんです。より良い社会の実現に、会計士として貢献できたらうれしいですね。
また、私はもともと結婚しても仕事を続けていきたいという思いが強く、公認会計士の資格があればその理想とする生き方に近づけるんじゃないかと考えてこの道に進んだところもあります。将来はもしかして、私がパートナーを養うという選択肢だってあるかもしれない。まずは一刻も早く自立した戦力になれるよう頑張りたいです。

私は当初は大手志向でした。大手監査法人が掲げる「トップクラスの監査品質」という言葉に惹かれ、東陽を含む準大手は2番手といった意識でしたね。
ただ、前職では機械や船舶エンジンなどを手がける重工業メーカーで営業をしており、客先にほぼ毎日顔を出すような環境で。顧客と近い距離で、寄り添いながらサポートすることに面白さややりがいを感じていました。その点で、東陽なら自分の理想と近い環境で仕事ができるのではないかと思い、大手からも内定をいただいたものの東陽を選びました。
私も同じく、大手監査法人と迷っていました。大手は同期や年次の近い先輩に同年代が多いので、同じ悩みなどを共有しながら連帯感を持って頑張れそうだなと。
ただそれ以上に、東陽の充実した新人教育制度や、就職活動中にお会いした先輩たちがこちらをすごく気にかけて尊重してくれる素敵な方々だったことに魅力を感じ、「安心してのびのびと成長できそうな環境だな」と。
それから、私がもともと会計士という仕事に興味を持った理由として、さまざまな業界への知見を深められるという点があったので、東陽では幅広い業種の監査を経験できることも大きな魅力でした。特に大手監査法人では、部署ごとにクライアントの業種が決まっていることも多いので。
経験してみないと、何が自分に向いているかわからないですからね。私もその点は魅力に感じていました。
私は最後まで、ある中小法人と東陽で迷っていて。法人選びにあたって重視していた社風や社員の人柄は両法人とも良く、他の点でそれぞれの良さがあったためです。
最終的に決め手となったのは、杉本さんと同じく新人教育の手厚さでしたね。まず、トレーナーが3人もついてくれるOJT制度。さらに、1月中から現場に入れるため、期末監査で先輩たちが忙しくなる前に仕事を教われることも、社会人1年目で右も左もわからない私にとっては特に安心できる環境なのではないかと考えました。